COREC vs CO-NECT — 受発注システム2大無料ツールを徹底比較(2026年版)
BtoB の受発注システムを探していると、必ず名前が挙がるのが COREC(コレック)と CO-NECT(コネクト)です。
どちらも無料プランがあり、中小企業でも導入しやすい。機能もぱっと見は似ている。だからこそ「結局どっちがいいの?」と迷う方が多い。
この記事では、COREC と CO-NECT を項目別に比較して、それぞれどんな会社に向いているかを整理します。
基本情報の比較
まず、2つのサービスの基本を押さえておきましょう。
| 項目 | COREC | CO-NECT |
|---|---|---|
| 運営会社 | 株式会社ラクーンコマース | CO-NECT 株式会社 |
| 導入社数 | 85,000社以上 | 25,000社以上 |
| サービス開始 | 2015年 | 2018年 |
| 関連サービス | SUPER DELIVERY(卸・仕入れサイト) | なし |
導入社数では COREC が圧倒的です。ラクーンコマースは BtoB 取引プラットフォーム「SUPER DELIVERY」も運営しており、卸売業界での知名度が高い。一方、CO-NECT は後発ながら LINE 連携などの独自機能で差別化しています。
料金プランの比較
どちらも無料で始められますが、有料プランの内容は異なります。
| 項目 | COREC 無料 | COREC ビジネス | CO-NECT 無料 | CO-NECT ビジネス |
|---|---|---|---|---|
| 月額(受注側) | 0円 | 2,980円 | 0円 | 要問い合わせ |
| 月額(発注側) | 0円 | 1,480円 | 0円 | 3,000円 |
| 初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
| 受注件数制限 | 無制限 | 無制限 | 月10件 | 無制限 |
| 取引先数制限 | 無制限 | 無制限 | 1社 | 無制限 |
ここに大きな違いがあります。
COREC の無料プランは受注件数・取引先数ともに無制限。機能に一部制限はありますが、基本的な受発注はずっと無料で使えます。
CO-NECT の無料プランは月10件・1社まで。お試しには十分ですが、実運用するなら有料プランが前提になります。
「まず無料で使い始めて、そのまま運用したい」なら COREC のほうがハードルが低い。
機能比較
実務で使う機能を項目別に比較します。
| 機能 | COREC | CO-NECT |
|---|---|---|
| 注文フォーム作成 | ○(カスタマイズ性が高い) | ○ |
| CSV 出力 | ○(ビジネスプラン) | ○ |
| 納品書作成 | ○ | ○(自動作成) |
| 請求書作成 | ○ | ○ |
| FAX 送信 | ○ | ○ |
| LINE 連携 | × | ○ |
| freee 連携 | × | ○(公式連携) |
| API 提供 | × | × |
| マルチデバイス | ○ | ○ |
| インボイス対応 | ○ | ○ |
| 見積書作成 | × | ○ |
| 出荷指示機能 | × | ○ |
基本的な受発注機能はどちらも揃っています。差が出るのは「連携」と「周辺機能」です。
最大の違い:freee 連携
この2つのサービスを比較するうえで、最も大きな違いは freee との連携 です。
CO-NECT は freee 会計との公式連携を実装しています。freee アプリストアからインストールすれば、CO-NECT の受注データをワンクリックで freee 会計に取引として登録できる。プロフェッショナルプラン以上で利用可能です。
一方、COREC には freee 連携がありません。COREC で受注したデータを freee に反映するには、手作業で転記するか、CSV を使って間接的にデータを移す必要があります。
freee を使っている会社にとって、この差は大きい。受注のたびに手作業で転記するのは、月に数十件ならまだしも、数百件になると現実的ではありません。
COREC が向いている会社
こんな条件に当てはまるなら、COREC がおすすめです。
シンプルに受発注だけしたい
余計な機能は要らない。取引先に注文フォームを共有して、受注を管理して、納品書・請求書を出す。これだけできればいい。COREC の無料プランはその用途にぴったりです。
SUPER DELIVERY を利用している
ラクーンコマースの「SUPER DELIVERY」で仕入れ先を探している、または出品している会社なら、同じエコシステム内にある COREC との相性がいい。
注文フォームのカスタマイズにこだわりたい
COREC はフォームのカスタマイズ性に定評があります。商品の並び順、カテゴリ分け、画像の表示。取引先にとって使いやすいフォームを作り込みたいなら、COREC のほうが自由度が高い。
無料のまま運用したい
受注件数・取引先数に制限のない無料プランは、COREC の大きな強みです。小規模な取引であれば、ずっと無料で使い続けられます。
CO-NECT が向いている会社
こちらの条件に当てはまるなら、CO-NECT を検討してください。
LINE 連携が必要
取引先が LINE でのやりとりを希望している場合、CO-NECT の LINE 連携は強力です。LINE 上で発注を完結させられるので、取引先に新しいシステムを覚えてもらう必要がない。
freee 連携を公式で使いたい
freee 会計を使っていて、受注データの転記を自動化したい。CO-NECT なら公式連携で実現できます。
見積書から受注、出荷指示まで一気通貫で管理したい
CO-NECT は見積書作成、出荷指示、受注ステータス管理など、受注周りの業務を幅広くカバーしています。受発注だけでなく、前後の業務もまとめて管理したいなら CO-NECT のほうが守備範囲が広い。
「COREC を選びたいけど freee 連携がない」問題の解決策
ここまで読んで、こう思った方がいるかもしれません。
「COREC のシンプルさと無料プランが魅力的だけど、freee 連携がないのがネックだな」
その気持ち、よく分かります。
COREC は受発注システムとしての完成度が高い。85,000社の導入実績は伊達じゃない。無料プランの太っ腹さも、他にはない強みです。
でも freee に手作業で転記するのは嫌だ。
実は、この問題は解決できます。
Saturn は、COREC の受注データを自動で取得して、freee の請求書を生成するツールです。COREC 側に公式連携がなくても、Saturn が間に入ることで、受注データの freee 連携が実現します。
つまり「COREC の使いやすさ」と「freee との自動連携」は、両立できる。
CO-NECT を選ぶ理由が「freee 連携があるから」だけなら、COREC + Saturn という選択肢も検討してみてください。
比較まとめ
| 観点 | COREC | CO-NECT |
|---|---|---|
| 無料で本格運用 | ○ | △(月10件まで) |
| 導入実績の多さ | ◎(85,000社) | ○(25,000社) |
| LINE 連携 | × | ○ |
| freee 公式連携 | × | ○ |
| フォームの自由度 | ◎ | ○ |
| 周辺業務カバー | △ | ○ |
どちらも優れたサービスです。
LINE 連携が必須なら CO-NECT。シンプルさと無料プランを重視するなら COREC。freee 連携は、COREC を選んでも Saturn で解決できます。
自社の取引先とのコミュニケーション方法、使っている会計ソフト、必要な機能の優先順位。この3つを軸に判断すれば、どちらを選ぶべきかが見えてくるはずです。