「自動化できるのは分かった。で、具体的に何をすればいいの?」
前回の記事で COREC → freee の転記を自動化した事例を紹介しました。週5時間が10分になった、30倍の効率化。数字のインパクトは伝わったと思います。
この記事では、実際に導入するまでのステップを1つずつ説明します。
結論から言うと、初回のセットアップは約15分。2回目以降の運用は、取り込み→確認→送信で数分です。
ステップ1:Saturn にアカウント登録する
まず Saturn のアカウントを作ります。無料です。
メールアドレスで登録するだけ。クレジットカードの登録も不要です。
登録が完了すると、ダッシュボードが表示されます。ここが COREC と freee をつなぐ作業台になります。
ステップ2:COREC アカウントを連携する
次に、COREC のアカウントを Saturn に接続します。
設定画面から「COREC 連携」を選択すると、COREC の認証画面が表示されます。OAuth 認証なので、COREC にログインして「許可する」をクリックするだけ。パスワードを Saturn に入力する必要はありません。
連携が完了すると、COREC の受注データに Saturn からアクセスできるようになります。
ここでのポイント。COREC の管理画面から操作するのではなく、Saturn の設定画面から連携を開始します。ボタンを押す→ COREC の認証画面が開く→許可する。この流れです。
ステップ3:freee アカウントを連携する
COREC と同じ要領で、freee のアカウントも連携します。
設定画面から「freee 連携」を選択。freee の認証画面が表示されるので、ログインして「許可する」をクリック。これも OAuth 認証です。
freee 側では、請求書の作成と取引先情報の読み取り権限を Saturn に付与します。権限の範囲は認証画面に表示されるので、確認したうえで許可してください。
ここまでで、COREC と freee の両方が Saturn に接続された状態になります。所要時間は5分もかかりません。
ステップ4:COREC の受注データを取り込む
連携ができたら、実際に受注データを取り込みます。
Saturn のダッシュボードに「行追加」パネルがあります。ここで COREC を選択すると、受注の一覧が表示されます。取り込みたい受注を選択して「取り込み」ボタンを押す。
受注データがテーブルに取り込まれます。注文者名、商品明細、数量、金額、注文日。COREC に登録されている情報がそのまま入ります。
1件ずつ選んでもいいし、まとめて選択して一括取り込みもできます。
取り込んだデータはテーブル上で確認・修正できるので、「取り込んでから内容を調整して、それから請求書にする」という流れが自然にできます。
ステップ5:取引先の名寄せを確認する
ここが初回だけ少し手間がかかるところです。
COREC に登録されている注文者名と、freee に登録されている取引先名は、表記が一致しないことが多い。「株式会社ABC」と「(株)ABC」、「ABCフーズ」と「ABC Foods」。同じ会社なのに名前が違う。
Saturn はこの名寄せを自動でやります。注文者名と取引先名を照合して、「この注文者は freee 上のこの取引先ではないですか?」と候補を提示します。
初回は、提示された候補が正しいかどうかを確認してください。「合っている」なら確定、「違う」なら正しい取引先を選び直す。
一度確定した紐づけは記憶されます。同じ注文者から次の注文が入ったときは、自動で正しい取引先にマッチングされる。だから初回だけ確認すれば、2回目以降はこのステップを飛ばせます。
取引先が10社なら、初回の確認は数分で終わります。50社あっても、大半は自動マッチングが正しい候補を出してくれるので、実際に手動で修正するのは数件程度です。
ステップ6:freee の請求書を生成する
ここまでくれば、あとはボタン1つです。
取り込んだ受注データから、freee の請求書を自動生成します。商品明細、税率、請求日、支払期日。全て自動でセットされた状態の請求書が出来上がります。
生成された請求書はプレビューで確認できます。内容に問題がなければ送信。修正が必要なら、その場で直してから送信。
確認→送信。これで完了です。
所要時間のまとめ
| 作業 | 初回 | 2回目以降 |
|---|---|---|
| アカウント登録 | 2分 | — |
| COREC 連携 | 2分 | — |
| freee 連携 | 2分 | — |
| 受注データ取り込み | 3分 | 1〜2分 |
| 取引先の名寄せ確認 | 5〜10分 | 自動(確認不要) |
| 請求書生成・確認・送信 | 3分 | 2〜3分 |
| 合計 | 約15〜20分 | 数分 |
初回のセットアップが約15〜20分。取引先の数が多ければもう少しかかりますが、30分を超えることはまずありません。
2回目以降は「取り込み→確認→送信」のシンプルな流れで数分。これが毎週の運用になります。
マルチアカウントの場合
COREC のアカウントを複数持っている場合も対応しています。
ステップ2で1つ目のアカウントを連携した後、設定画面から追加のアカウントを同じ手順で連携するだけ。2つ目、3つ目と、必要な分だけ追加できます。
受注データの取り込み時に、どのアカウントから取り込むかを選択できます。もちろん、全アカウントの受注をまとめて1つのテーブルで管理することも可能です。
イベントごとにアカウントを分けている会社、ブランドごとにアカウントを分けている会社。どちらのパターンでも、アカウントの切り替えでログインし直す手間がなくなります。
よくある質問
COREC のどのプランで使えますか?
COREC の API が利用できるプランであれば対応しています。ご利用中のプランで API が使えるかどうかは、COREC の管理画面または COREC のサポートにご確認ください。
freee は個人事業主プランでも使えますか?
はい。freee の API が利用できるプランであれば対応しています。法人・個人事業主のどちらでも使えます。
既存の取引先データはそのまま使えますか?
はい。freee に登録済みの取引先データをそのまま利用します。新しく取引先を登録し直す必要はありません。
請求書のテンプレートは freee のものが使われますか?
はい。freee で設定している請求書のフォーマット(レイアウト、ロゴ、振込先情報など)がそのまま適用されます。Saturn 側で請求書のデザインを設定する必要はありません。
まとめ
- Saturn にアカウント登録(無料)
- COREC アカウントを OAuth 連携
- freee アカウントを OAuth 連携
- 受注データを取り込み
- 取引先の名寄せを確認(初回のみ)
- 請求書を生成→確認→送信
初回15分、以降は数分。
「設定が難しそう」「ITに詳しくないと無理なのでは」と心配される方もいますが、全てブラウザ上の操作で完結します。コードを書く必要もなければ、CSVをダウンロードしてアップロードする作業もありません。