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2026-03-20
#COREC #freee #転記 #自動化 #事例 #受発注

COREC × freee で月末の転記地獄が消えた話(週5時間→10分)

COREC × freee で月末の転記地獄が消えた話(週5時間→10分)

月末の金曜日、18時。

COREC の受注一覧を開いて、freee の請求書作成画面を隣に並べる。注文番号をコピー。取引先を検索。品名、数量、単価を 1 行ずつ打ち込む。次の注文。また取引先を検索。品名、数量、単価……。

「あれ、この取引先、freee だと『株式会社』付きだっけ? COREC だと略称で登録してたような」

確認。修正。次の行。

これを何十回も繰り返して、気づけば 21 時を回っている。


この光景に心当たりがある人は、たぶんこの記事を最後まで読んでくれると思います。

COREC で受注管理、freee で請求書作成。この組み合わせで仕事をしている中小企業は少なくないはずです。COREC の導入社数は 85,000 社を超えました。受発注のオンライン化は確実に進んでいる。

でも、COREC と freee の間には橋がない

この 2 つのサービスをつなぐのは、人間の手作業。コピペと目視確認の繰り返し。それが「転記」と呼ばれる作業の正体です。

今回は、この転記作業を 週 5 時間 → 約 10 分 に短縮した、ある会社の話をします。


転記作業の「あるある」5 選

まず、COREC → freee の転記がなぜこんなに大変なのか、改めて整理させてください。

「コピペするだけでしょ?」と思っている人がいたら、それは転記をやったことがない人です。

1. 取引先名の表記揺れ

COREC に登録されている注文者名と、freee の取引先名が微妙に違う。

  • COREC:「山田商店」
  • freee:「株式会社山田商店」

あるいは逆に、COREC で「株式会社ABC」、freee で「(株)ABC」。全角半角の違い、スペースの有無、「事業部」が入っているかどうか。

毎回、「この注文者は freee のどの取引先だっけ?」と確認する。慣れている取引先なら一瞬でも、新規や久しぶりの取引先だと迷う。間違えると請求先が違う会社に飛ぶ。

2. 商品明細を 1 行ずつ入力

注文 1 件に商品が 1〜2 点なら大したことない。

でも、食品卸やイベント関連の受注では、1 件の注文に 10 行、20 行、多いときは 80 行以上 の商品明細がついてくる。

COREC の受注画面を見ながら、freee の明細欄に 1 行ずつ品名・数量・単価を入力していく。画面を行ったり来たりしながら。

途中で電話が入って中断すると、「どこまで入力したっけ?」。最初からやり直し。

3. 税率 8% と 10% の判定

食品は軽減税率で 8%。包装資材やレンタル備品は 10%。

COREC 側で設定した税区分を見て、freee 側で正しい税率を選ぶ。1 件の注文の中に 8% の商品と 10% のサービスが混在していることもある。

地味だけど、間違えると消費税の計算が合わなくなる。月末の消費税集計でズレが出て、どこで間違えたか遡って探す羽目になる。

4. 納品日 → 請求日・支払期日の変換

COREC に記録されているのは「納品希望日」。freee に入力するのは「請求日」と「支払期日」。

取引先ごとに支払いサイトが違う。月末締め翌月末払い、月末締め翌々月 10 日払い、納品後 30 日。これを頭の中で変換しながら日付を入力する。

間違えると、入金の確認タイミングがズレる。催促すべきか待つべきか分からなくなる。

5. ミスの発見と修正

手入力だから、ミスは起きる。金額の桁を間違える。取引先を選び間違える。数量が 1 つ多い。

厄介なのは、入力した直後には気づかないこと。月末に売上と入金を突合して初めて「あれ、この請求書おかしくない?」となる。

そこから原因を探して、修正して、場合によっては取引先に連絡して……。転記ミス 1 つで半日が潰れることもある。


フードフェス運営会社の「転記地獄」

ある会社の事例を紹介します。社名は伏せますが、全国各地でフードフェスを企画・運営している会社です。

この会社は、イベントに出店する飲食店や食品メーカーへの 発注と請求を COREC + freee で管理 していました。

なぜ特に大変だったか

フードフェスの運営は、受発注の複雑さが桁違いです。

まず、イベントごとに注文フォームが違う。「春の肉フェス」と「海鮮マルシェ」では出店メニューが全く異なるので、それぞれ専用の注文フォームを COREC で作成する。1 つのフォームに 最大 82 商品 が並ぶこともある。

さらに、出店者への 出店料やオプション費用(電源使用料、テント追加、冷蔵庫レンタルなど)の請求書も別途 freee で発行する。食材の発注と出店料の請求、2 種類の転記作業が同時に走る。

そして、イベントごとに COREC のアカウントが異なる。複数のフェスを同時進行で準備するとき、それぞれのアカウントにログインして受注を確認し、freee に転記する。

週 5 時間、月 20 時間以上

この会社では、COREC → freee の転記に 週 5 時間 かかっていました。

月にすると 20 時間以上。営業日換算でほぼ 丸 3 日 を転記だけに使っている計算です。

しかも、イベントが重なる繁忙期には「朝イチで転記、昼休みも転記、夕方に確認して修正」という状態。本来やるべきイベント企画や出店者のフォロー、当日のオペレーション準備に使いたい時間が、ひたすらコピペと目視確認に消えていく。

「COREC は便利なんだけど、freee に移すのが……」

担当者は何度もそう言っていたそうです。


自動化したら、どう変わったか

結論から言います。

週 5 時間 → 約 10 分。

30 倍の効率化です。

何をどう変えたのか、Before / After で具体的に説明します。

Before:COREC と freee を並べて手入力

1. COREC にログイン(イベントごとにアカウント切り替え)
2. 受注一覧を開く
3. 注文を 1 件ずつ開く
4. 取引先名を確認、freee で検索して一致するか確認
5. 商品明細を 1 行ずつ freee に入力(品名・数量・単価)
6. 各行の税率を確認(8% or 10%)
7. 納品日から請求日・支払期日を計算して入力
8. 入力内容を目視で照合
9. 次の注文へ → 2 に戻る

これを 1 日に何十回も繰り返す。

After:取り込んで、確認して、ボタンを押す

1. COREC の受注データを自動取り込み(全アカウント一括)
2. 画面で内容を確認
3. freee 請求書を自動生成

以上。

具体的に何が自動化されたかというと:

  • 取引先の名寄せ: COREC の注文者名から freee の取引先を自動でマッチング。表記揺れを吸収してくれるので、いちいち確認する必要がない
  • 商品明細の一括転記: 82 行の明細でも、1 行ずつ手で打つ必要なし。一括で freee の請求書に反映される
  • 税率の自動引き継ぎ: COREC 側で設定した税区分(8% / 10%)がそのまま freee に反映。手動で判定する作業がなくなった
  • 日付の自動変換: 納品日から請求日・支払期日を自動計算。取引先ごとの支払いサイトも設定しておけば、毎回考える必要なし
  • マルチアカウント一元管理: イベントごとに異なる COREC アカウントを、1 つの画面でまとめて管理。アカウントの切り替え作業がゼロに

人間がやることは、自動生成された請求書の内容を確認して、問題なければ送信ボタンを押す。それだけです。

確認作業を入れても、全体で 約 10 分


「週 5 時間」が消えると、何が変わるか

月 20 時間以上の転記作業がなくなると、数字以上にインパクトがあったのは 心理的な変化 だったそうです。

転記作業は、ミスが許されない割に創造性がゼロの作業です。集中力は使うのに、達成感がない。「これ、自分がやる必要あるのか?」と思いながらも、他に手段がないからやるしかない。

月末が近づくと憂鬱になる。「あの転記、まだ終わってない」というプレッシャーが常に頭の片隅にある。

それがなくなった。

浮いた時間で、新しいイベントの企画を練ったり、出店者とのコミュニケーションを丁寧にしたり。本来やるべき仕事に集中できるようになった、という声が印象的でした。


「うちも同じ状況なんだけど……」という方へ

ここまで読んで「あ、うちのことだ」と思った方、いるのではないでしょうか。

フードフェスの運営会社は分かりやすい事例ですが、同じ構造の課題を抱えている会社は他にもたくさんあります。

  • 食品卸: 飲食店からの注文を COREC で受けて、freee で請求書を発行している
  • 農家の直販: 個人飲食店やスーパーへの卸売を COREC で管理、経理は freee
  • 雑貨・インテリア卸: 小売店への BtoB 受注を COREC で、売上管理は freee
  • 印刷・製造業: 得意先からの定期注文を COREC で受けて、freee で経理処理

共通しているのは 3 つ。

  1. 注文の頻度が高い(週に何件も受注がある)
  2. 商品点数が多い(1 件の注文に何行もの明細がある)
  3. 取引先ごとに条件が違う(価格、支払いサイト、税率の組み合わせ)

この 3 つが揃っている会社ほど、転記の負荷は重い。そして、自動化したときの効果も大きい。


仕組みはシンプル

技術的な話は別の記事で詳しく書きますが、やっていることの構造はシンプルです。

COREC(受注データ)
    ↓ 自動取得
データ整形(名寄せ・税率判定・日付変換)
    ↓ 自動登録
freee(請求書)
  1. COREC から受注データを取得する
  2. 取引先の名寄せ、商品明細の整形、税率・日付の変換を自動で行う
  3. freee に請求書データを登録する

人間が介在するのは、最終確認のステップだけ。完全自動ではなく、人間が確認してから送信する設計にしています。請求書は金額が絡むので、最後の目視確認は残したほうが安心、というのが現場の声でした。

マルチアカウントにも対応しているので、イベントごと・ブランドごと・拠点ごとに COREC のアカウントを分けている場合でも、1 つの画面で全アカウントの受注を一括管理 できます。「あのアカウントにログインし直して……」という切り替えの手間もなくなります。


まとめ

  • COREC は受発注のオンライン化には最適。でも freee への転記は手作業のまま
  • 転記作業には名寄せ・明細入力・税率判定・日付変換・ミス修正がセットでついてくる
  • フードフェス運営会社の場合、週 5 時間(月 20 時間以上)が約 10 分に短縮
  • 食品卸・農業・雑貨卸・製造業、業種を問わず同じ構造の課題がある
  • 転記がなくなると、時間だけでなく 月末のストレスも消える

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